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契丹古伝の始祖神話と日本神話 暫定版あとがき


契丹古伝の始祖神話というものの背景を知ることは、契丹古伝の正しい解読につながるもので あるというのが長年の自分の持論であった。しかし自分は今までそれを 具体的に文字にすることはなかった。 本文解説ページに「別に記す」として予定をたてた状態のまま8年以上経過することとなった。
それはあまりに深く膨大なテーマでもあるからである。
しかし、田中勝也氏が「原論」ということばを使われたように、契丹古伝の原点にかかわるもの であり、いつまでも放置しておける問題でもないことは明らかといえる。
時間の制約もある中、不本意ではあるが簡略な形で今回掲載することにした。
この問題の重要性が十分伝えられたかどうか省みる時、内心忸怩たるものがある。

そもそも神話学というと、何か形而上的な観点を捨て去った醒めた眼で考察するタイプのものが 多い。学問としてはそのようなことが必要なのかもしれないが、自分がいう神話学研究の必要性 とは、そのような機械的処理が必要という趣旨ではない。なかなか難しい問題であるが、初日の出 の例でもわかるように、日本人の心性と深く結びついた問題でもある。ある意味「熱い」問題でも あり、また深い問題でもあるということを指摘しておきたい。

『解読 上紀』のサイトによれば、田中勝也氏は2015年に逝去されたという。氏の『古代史原論』 で神話論を説かれたことに、自分が大いに啓発されたことも事実で、現在の契丹古伝サイトもその 基礎の上になりたっている。学恩に深く感謝し、謹んでご冥福をお祈りする。

今回の神話論は未完成ながらも中途までの記載となったが。残り部分がもし掲載できなくても、 なにとぞご容赦頂きたい。その場合残りは皆さまのご想像にお任せすることとしたい。

なお、補論1・補論2・特別補論をこの後に掲載してある。いわゆる天照大神男神説に対して、 田中勝也氏はほとんど批判を加えることをなされなかったが、あえてその点に踏み込んだ部分もある ので、興味ある方は一読いただければ幸いである。

2021.8.23仮脱稿 2021.11.11完成 


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2021.11.11 (c)東族古伝研究会